ときこのお散歩日記

休日ひきこもりの社会人が外出+好きなものを整理するための日記

さびしんぼう

尾道三部作。
尾美としのりのアイドル映画です。冨田靖子がヒロインなのですが、尾美としのりの表情を追いかけ続ける映画なので、やっぱり彼を魅力的にみせる映画だと思います。

あと藤田弓子。彼の母親役。ころころと変わる表情が、彼女も非常に魅力的です。

このふたりの関係が映画の肝と観たので、冨田靖子の印象がどうしても薄くなりがちで…。

メインヒロインを魅力的にみせる、という点では時をかける少女には及ばないのですが、母子関係を通した少年の成長を描いた作品としては尾美としのりの好演もあり、濃密で、面白かったです。…なんだか危うい感じもしたんですが。笑
前半部分のコメディ部分が肌に合わないとつらいところではあるのですが、後半の尾美としのり演じる少年の表情の変化を際立たせる演出する意味合いもあると思いますので、振り落とされず観てもらいたいなあと思います。…コメディ部分が笑えるかどうかはさておいて、私は少年たちが跳ねたり跳んだりしているさまが、演出を越えて、あまりに若く、眩しく、胸が苦しくなりました。

いまは落ち着いた役の多くなった、尾美としのりの若き日の魅力いっぱいのこちら、是非。
岸部一徳もさらりと脇に出ていて、いまと変わらぬ魅力をはなっています。笑